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企業ネットワークが技術の発展をするというだけではなくて、IPv6というものをキーワードにして、企業のそもそもの統治のあり方やビジネスのやり方が大きく変えることができるのではないかということを仰られていますよね。 |
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そうです。技術的にIPが新しくなりました、ということだけではなく、やり方を変えないと企業ネットワークへのIPv6導入の意味がないし、IPv6はその部分でイノベーションを起こすためのいいドライバになるのではないかと思っているんです。 |
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しかし、そうは言ってもなかなか普及しないですよね。果たしてIPv6がイノベーティブなテクノロジーになりうるかというあたりの話を少し聞かせていただけますか。 |
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IPv6の普及についてはたくさんの人が考えていますが、私は、何より「最初のキックはどこか」が大事だと思っています。それは、別の視点から言うと、IPv6普及に向けた戦略をどう取るべきか、ということで、私はCASM(キャズム)理論をもとに考えると分かりやすく説明できると思っています。 |
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CASM理論について説明していただけますか? |
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CASM理論というのは、ジェフリー・ムーアさんという方が提唱した有名なカスタマータイプによるマーケットセグメント戦略です。ごく簡単に説明してしまうと、「新しい技術のマーケティング戦略は、その技術のライフサイクルとその各段階でターゲットとすべき顧客を明確に定義し、各層の間にある溝(キャズム)をいかに超えていくかを考えるのが肝要である。」という理論です。 |
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MBA取得コースなどでも支持されている理論で、今やハイテク技術のマーケティングの基本概念であるとも言われていますね。 |
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それで、新たな技術というのは、まずイノベーターといってどちらかというと技術オタクのような人が使い始めます。たとえば「IPv6?面白そうだね」と、それだけで始めてしまうような人ですね。次は、周りに先んじてその技術を使おうとする人、たとえば、製品的に見て不完全でも自分たちで投資してでも補って、とにかく何か自分のアイディアを実現しようとする人をアーリー・アダプターと呼びます。このセグメントが、まさにイノベーションを起こしたり革新を起こしたりする人になります。その次はアーリー・マジョリティといって、この辺までくるとだんだんボリュームも増えてくるわけですが、先ほどのアーリー・アダプターの人たちの動向を見ていて、「じゃあ、自分もこのメリットを享受できるかな」と考え、享受するにあたっては良いところ、悪いところを両方取る層になります。製品のサポートの有無を確認するなど、実利主義者と言えると思います。次に保守的なレイト・マジョリティ。最後に、最後まで懐疑的なラガード、となります。 |
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すると、このキャズム理論をIPv6にあてはめて考えると・・・、 |