2006年11月21日(火)、快晴で穏やかなお天気のもと、IPv6サミットが開催されました。今回は、展示についてインテック・ネットコア廣海がレポートします。
IPv6サミットは、主催 IPv6サミット2006実行委員会・財団法人インターネット協会、協賛8社(アラクサラネットワークス株式会社、日本電気株式会社、NTTアドバンステクノロジ株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、シスコシステムズ株式会社、株式会社日立製作所、Hexago, Inc.、株式会社インテック・ネットコア)、後援12団体により運営されました。
本会議場へ向かうホワイエでは、アラクサラネットワークス株式会社、日本電気株式会社、NTTアドバンステクノロジ株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、Hexago, Inc.、株式会社インテック・ネットコアの6社の併設展示がありました。

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インテック・グループでは、インテック・ネットコアを中心にブース展示を行いました。出展の中心は、ネットコアで研究開発した「マルチレイヤセキュリティモデル(MLS)」のデモシステムです。この数年間進めてきたマルチプレフィックス制御技術の研究開発成果をデモシステムとしてまとめました。この研究は、簡単に説明すると「同一物理ネットワーク上でIPv6の複数論理ネットワークを利用し、「情報」の伝達や利活用の利便性をより高めよう」というものです。今回はこの技術を応用し、利用者が所有する認証デバイスの属性に応じて、接続端末ごとに利用するネットワークサービスを自動制御し、各ネットワークサービスの仮想的なクローズドネットワーク(閉域網)化を実現するデモンストレーションを展示しました。
デモ内容を紙上で再現してみましょう。Aさん・Bさん・Cさんそれぞれの電子証明書を入れたUSBキーが用意されています。AさんのUSBキーを利用する端末に挿します。すると、証明書の内容に応じて、あらかじめ決めてある複数のネットワークのうちからAさんのアクセスできるネットワークを選択し接続できました。また、この際の認証状況を監視する仕組みもモニタ画面に表示しています。デモでは、会社の中での権限、例えばAさんは管理職、Bさんは一般職といった役職に応じたネットワークを想定し、管理職であることを証明書で確認した後、接続する使い方を想定しましたが、業務毎(営業部門と製造部門など)や利用端末毎(発注端末と顧客情報照会端末など)といったグループ定義を行なって、それに応じたネットワーク環境を構築することも可能です。
「マルチレイヤセキュリティモデル」研究の背景を説明しておきましょう。まず、IPv6では当初から端末への複数のアドレスprefix配布を行なうことが前提としてあり、また、アドレス配布の仕組みとしてRAという方法があげられています。どちらの技術も既存のIPv4のデメリットを補い、運用管理を楽にする技術です。しかし、裏を返すと、「意図しない端末にもプラグアンドプレイでアドレスが使われてしまう」「どんな端末なのかは別の仕組みでの検査が必要」「“ネットワーク接続”ひとつをとっても多種多様な仕組みの混在となっており、統合的な管理をしないと穴だらけになる危険性がある」といった問題が懸念されています。この懸念点を解決するために検討し、プロトタイプによる検証を行ったのが今回の「マルチレイヤセキュリティモデル」です。 このモデルでは、ネットワークにつなぐための手続きを「セキュリティポリシ」として設定し、端末がポリシに合致した場合に、ネットワークへの接続を許可する仕組みを提供しています。端末の接続状況をモニタしているので、ネットワークアクセス状況を管理することや、どのような手順を踏んでアクセスを許可するかを定義することができます。セキュリティ対策に求められる「何ができていて、何をしていないか」の管理が可能となるのです。
今回のデモ展示では、熱心にちらしやパネルをみて質問をしてくださる方も多かったのですが、このデモシステムの仕組みについてどこまで伝えきれたのか些か不安な面もありますが、今後もこのモデルを高度化し、利便性を高め、商品化につなげていきたいと改めて思いました。
この他、展示ブースは「Biz6」サイトの電車の中吊り広告風ポスターを掲示して来場者の目を引こうとしたのですが......
また、当時企画中だった「エンタネ!」というwebサイトの宣伝チラシを配布しました。(「エンタネ!」は、広くIT部門のネットワーク担当者向きの情報やツール提供をするサイトです。)
インテックが発行している「インテック テクニカル ジャーナル」(通称ITJ)の第6号~IPv6ソリューション特集号~の冊子配布も行なっていました。
他の出展各社さんについてもご紹介しておきましょう。
アラクサラネットワークス社のブースでは、同社のルータ、スイッチ製品であるAXシリーズの実機が展示されました。また、同社が提唱している「OAN(Open Autonomic Networking)」を実現する、ネットワーク運用支援のためのSDKや、設計・設定支援ツールAX-Config-Master などソフトウェアについても説明がありました。
NEC社のブースでも、同社のルータ、スイッチ製品のIP8800シリーズの実機が展示されていました。日本を代表する2社のルータシリーズは、いずれも充実したラインアップで展開されており、企業、家庭、ISPといったあらゆる形態のネットワークニーズに対応しており、通信機器についての移行体制は揃ったのではないでしょうか。
NTT-AT社のブースは、IPv4/IPv6上で動作するSIPおよびIMS対応のプロトコル検査テスタについての展示でした。同社は、IPv6普及・高度化推進協議会のサーティフィケーションWGに参加し、IPv6を中心とした機器やソフトウェアの検証ツールを数多く生み出しています。
NTTコミュニケーションズ社のブースでは、OCN IPv6サービスや、IPv6マルチポリシー接続サービスの紹介がされていました。マルチポリシー接続サービスを利用したビル管理の事例などの具体例が紹介されており、IPv6ネットワークでできることの広がりを感じました。
Hexago社では、IPv4 ネットワークの端部へ IPv6 アクセスを提供するためのネットワーク・アプライアンス製品Gateway6が紹介されていました。既存のIPv4ネットワークにIPv6ネットワークを導入していくための移行期のソリューションとして、このようなアプライアンスは重要であり、こうした製品紹介をきっかけに本格的な移行検討、導入検討が進み、ネットワーク技術の発展につながれば、と思いました。
本会議終了後は、同じ会場のレイアウトを変更し、懇親会が開かれました。懇親会では、講演者/出展者/来場者が和やかに語らう光景があちこちに見られました。
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